愛することは、なんて難しいのだろう。
誰かを好きになったとき、
その人を幸せにできるなんて、思いもしなかった。
ただ、離れることでしか
相手の幸せを願えない自分がいた。
情けなくて、弱くて、
「自分じゃダメなんだ」と、逃げることしか考えられなかった。
若い頃も、今も同じ。
「私じゃなければ、この人は幸せになれるんじゃないか」
そんな想いが、胸をかすめていく。
それは、愛の重さに正直な心。
そして、まだ自分を信じきれない心。
けれど――
その声の奥で、小さな光がささやく。
「大丈夫。あなたがあなたを信じたとき、
その愛は、もう誰かを幸せにしている。」
そして今、ようやく気づく。
愛とは、“誰かのために”ではなく、“自分とともにある”こと。
傷ついた心も、こぼれた涙も、
すべてが、愛を知るための道だった。
そして、静かに想う。
愛とは、凪のように静かに、
すでに――ずっと前から、自分の中にあったのだ。
ただ、それに気づいていなかっただけ。
海は静かに呼吸する。
まるで、凪のように――。
💫 愛は、いつも自分の中にあった。
見えなかったのは、あまりにも光に近かったから。
ただ、それに気づいていなかっただけ。
海は静かに呼吸する。
まるで、凪のように――。
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